Sunoで150曲以上作って実際に多かった失敗7選|AI音楽制作の試行錯誤

Suno制作日記をするまんまる Suno制作ノウハウ

Sunoで曲を作り続けていると、「これは成功だった」という生成だけでなく、「どうしてこうなった?」という生成もかなり増えてきます。

僕自身、これまで150曲以上を制作する中で、同じような失敗に何度も遭遇してきました。

ただ、今ではその失敗もかなり重要な材料だと思っています。

うまくいかなかった理由を振り返ると、次の曲で何を優先すればいいかが見えてくるからです。

今回は、Sunoで実際に曲を作っていて特に多かった失敗を7つにまとめます。あくまで僕の制作環境での経験なので、毎回同じ結果になるとは限りませんが、「こんな失敗もある」という実例として読んでもらえればと思います。

1.イントロが長すぎて、なかなか歌が始まらない

最初の頃によくあったのが、イントロが想像以上に長くなることでした。

こちらとしては「印象的なイントロが欲しい」という程度のつもりでも、生成結果ではしっかり演奏パートが作られ、なかなかボーカルが入ってこないことがあります。

特に、イントロで使う楽器や演奏内容を細かく指定しすぎると、その部分を丁寧に演奏しようとしているように感じる生成もありました。

今は「イントロを強くする」と「イントロを長くする」を分けて考えています。

欲しいのは長さではなく、最初の数秒で曲の顔が分かること。

そのため、楽器を大量に並べるより、短いリフや印象的な音色など、イントロの核を一つ決めるようにしています。

2.間奏やギターソロが思った以上に長くなる

これもかなり経験しました。

歌詞の途中に演奏タグを入れた結果、想定していた短いブリッジではなく、本格的なソロパートへ突入することがあります。

ギター、ピアノ、シンセなど、楽器そのものに問題があるわけではありません。問題は、3〜4分程度の曲を目指しているときに、演奏だけでかなり時間を使ってしまうことです。

今は演奏パートを入れる場合も、「短い」「次の歌へつなぐ」といった役割を意識し、曲の途中で大きな演奏セクションを何度も作らないようにしています。

特に僕の場合は、間奏を聴かせる曲ではなく、歌と展開を中心にした曲が多いので、ここはかなり重要になりました。

3.サビよりAメロやイントロの方が強い

曲自体は悪くないのに、「なぜかサビだけ印象に残らない」という生成があります。

逆にイントロのリフやAメロのメロディがかなり良くて、そこが曲のピークに感じることもありました。

以前はスタイルに「strong chorus」「powerful chorus」のような言葉を足せば解決するのでは、と考えていました。

ただ、実際に作り続けてみると、サビだけの問題ではないと感じています。

サビ前で少し空間を作る、歌詞の一行目を短くする、Aメロで情報を詰め込みすぎない、ラスサビでは少し変化を付けるなど、サビへ向かう道筋全体を考えた方が改善しやすいことがありました。

この点は、「Sunoでサビをもっと印象的にするために意識していること」でも、現在試している方法をまとめています。

4.ボーカルが楽器に埋もれる

最近の制作で特に気になることの一つです。

曲の雰囲気もメロディも良いのに、ボーカルが一歩後ろにいるように聞こえることがあります。

ロック系や音数の多い曲では、ギターやシンセの存在感に対して歌声が弱く感じる生成もありました。

そこで最近は、スタイル側で prominent lead vocals、vocals upfront in the mix、clear vocal presence などを使い、歌詞側でも必要に応じてボーカルを前に出す意図を加えています。

もちろん毎回完全に解決するわけではありませんが、「何も指定しない」より、曲の中で何を主役にしたいかを明確にするようになりました。

詳しい試行錯誤は、「Suno V6でボーカルが埋もれるときに試したこと」にまとめています。

5.3〜4分のつもりが、なぜか曲が終わらない

「もう終わるかな」と思ったところから、さらに演奏が続く。

これは何度か経験しています。

ラスサビが終わったあとにアウトロが始まり、そのまま楽器が展開して、想定よりかなり長い曲になることがあります。

特に、イントロ・間奏・ブレイク・ソロ・アウトロなど、演奏セクションをたくさん要求すると、結果的に曲全体が膨らみやすく感じます。

今は最初から「3〜4分」を意識するだけでなく、どこを削るかも考えています。

僕の場合は、イントロは短く印象的に、間奏は必要最低限、ラスサビ後は引き延ばしすぎない、という方向に寄せています。

6.細かく指示しすぎて、逆に曲の芯がぼやける

Sunoを使い始めた頃は、「指定を増やせば増やすほど理想に近づく」と考えていました。

そこで、テンポ、ジャンル、楽器、ボーカル、構成、雰囲気、展開、ミックスなど、思いつくものを全部入れたこともあります。

ところが、結果を聴いてみると、一番大事だったはずの要素があまり目立たないことがありました。

今は「この曲で絶対に外したくないものは何か」を先に決めています。

たとえば、疾走感が最優先なのか、女性ボーカルの存在感なのか、ピアノのアルペジオなのか、和楽器の質感なのか。

全部を主役にしようとすると、主役がいなくなる。

これはAI音楽を作り続けて、かなり強く感じるようになったことです。

7.気付くと、過去に作った曲と似てくる

今の僕にとって、これが一番大きな問題かもしれません。

曲数が増えると、好きなジャンル、好きな言葉、好きな展開が自然と見えてきます。

それ自体は悪いことではありません。むしろ作風とも言えます。

ただ、「また同じテーマ」「また同じ言い回し」「また同じサムネイル構図」となってくると、新曲なのに自分の中で既視感が出てきます。

最近は、曲を作る前にテーマ、モチーフ、ジャンル、楽器構成、歌詞表現、ボーカル、サムネイルのどこかに新しい要素を入れるようにしています。

全部を変えるのではなく、一か所だけずらす。そのくらいの方が、これまでの自分らしさを残しながら新しい曲にしやすいと感じています。

この考え方は、「AI曲をたくさん作って分かった、過去曲と似せないための考え方」でも詳しく整理しています。

失敗を減らすより、失敗を次に使う

Sunoで曲を作っていると、完全に思い通りにならないことは今でもあります。

むしろ、150曲以上作った今でも「なぜ今回はこうなったんだろう」と考えることがあります。

でも、以前と変わったのは、失敗した生成をただ捨てなくなったことです。

イントロが長かったなら、次は指示を減らす。

サビが弱かったなら、サビだけでなく、その直前から見直す。

ボーカルが埋もれたなら、次は最初から主役として指定する。

そうやって一つずつ修正していくと、自分なりの作り方が少しずつ蓄積されていきます。

AI音楽制作では、成功した設定のメモだけでなく、失敗した設定の記録もかなり役に立つ。

これが、今のところ僕が一番実感していることです。

150曲以上作って見えてきた全体的な考え方については、「Sunoで150曲以上作って分かった『AI音楽制作で本当に難しいこと』」にもまとめています。

普段どんな順番で1曲を作っているかは、「AIに丸投げしない。まんまるAI音楽研究所で1曲が完成するまで」で紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました