彼岸花をテーマにした曲を作るところから始まった「彼岸未満」。
今回は、花そのものの印象だけではなく、「彼岸」と「悲願」という二つの言葉、そして彼岸花の花と葉が同じ時期に姿を見せない性質を、曲の中心に置きました。
テーマは「届かなかった願い」
彼岸花には、別れや記憶を連想させる強いイメージがあります。ただ、最初から重くしすぎるのではなく、秋の土手や夕暮れの景色の中で、忘れたつもりだった記憶が突然戻ってくる感覚を描くことにしました。
タイトルの「彼岸未満」には、向こう側へ届ききらない距離と、まだ残っている「悲願」を重ねています。
花と葉が出会わないこと
歌詞では「花は 葉を知らず/葉も 花を見ない」というモチーフを使っています。
同じ根から生まれているのに、同じ季節には会わない。その性質を、同じ時間を過ごしたのに今はもう並んで歩けない二人へ重ねました。
きれいな花だけで終わらせない
彼岸花の鮮やかな赤だけでなく、土の下に毒を持つことや、「あきらめ」という花言葉にも触れています。
ただし、曲の結論を「忘れること」に置くのではなく、叶わなかった願いにも確かに咲いていた季節がある、というところへ着地させました。
サウンドは透明感とガールズロック
情景の静けさを残しながら、サビではバンドの推進力が前に出る構成です。秋の空気や夕暮れの余韻を壊さないように、透明感のある女性ボーカルを軸にまとめています。
サムネイル
夕暮れの田園風景、赤い彼岸花、遠くの山並みを中心に、曲の「届かない距離」を一枚で感じられる方向を選びました。
完成して
花の美しさだけではなく、会えないこと、残ってしまうこと、それでも季節は進んでいくことまで含めて「彼岸未満」という曲になりました。
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