Suno V6で曲を作っていると、「伴奏はかなり好きなのに、ボーカルだけ少し遠いな」と感じることがあります。
私の場合、特にロックやサイバー系でギターやシンセを厚くしたときに起こりやすくて、サビに入った瞬間は良いのに、次のフレーズでは急に声が引っ込んだように聞こえることもあります。
ここで書いているのは「これを入れれば必ず直る」という攻略法ではなく、実際に曲を作りながら、少しでも声を前へ出すために試していることです。
なので今回は、うまくいったことだけでなく、まだ安定していない部分も含めて書いておきます。
最初に気になったのは「音量」より“距離感”でした
最初は単純に「声が小さい」と思っていたのですが、何曲か作っているうちに、必ずしも音量だけの問題ではない気がしてきました。
同じくらいの音量に聞こえても、声がすぐ目の前にいるように感じる生成と、伴奏の奥に置かれているように感じる生成があります。特にサビでギターやシンセが一気に広がると、その差がかなり分かりやすいです。
今は「大きいか小さいか」だけではなく、歌が伴奏より先に耳へ入ってくるかを見るようにしています。
まず試しているのは、スタイル欄で声を前に出す指定
最近よく入れているのが、この指定です。
prominent lead vocals, vocals upfront in the mix, clear vocal presence
意味としては、リードボーカルを目立たせる、ミックスの前へ置く、声の存在感をはっきりさせる、という方向です。
これを入れたから毎回きれいに前へ出る、という感じではありません。ただ、ジャンルや楽器だけを書いていたときより、「今回はボーカルを主役にしたい」という意図をSunoへ渡しやすくなった感覚はあります。
サビだけ弱いときは、歌詞側にも少しだけ指示
曲全体では悪くないのに、サビだけ急に声が埋もれることがあります。そういうときは、歌詞側にも補助的にタグを入れています。
[Verse: Vocal Forward]
[Chorus: Strong Lead Vocal]
私はタグを増やしすぎると、逆に何を優先したいのか分かりにくくなることがあるので、必要な場所だけに入れるようにしています。
サビだけ気になるならサビだけ。Aメロはそのままで良いなら、無理に全部へ指定しません。
それでも直らないときは、伴奏を少し引く
ここは最近かなり意識するようになりました。
ボーカルを前へ出したいとき、つい「もっと強いボーカル指定を追加しよう」と考えがちですが、ギター、シンセ、ストリングス、コーラスまで全部盛りにしていると、そもそも声の居場所が少ないことがあります。
そんなときは、声をさらに足すよりも、伴奏側の指定を少し減らします。特にサビで全部を「wide」「massive」「layered」にしないようにして、主役の楽器を絞るだけでも聞こえ方が変わることがありました。
群青ハレーションは、実は“うまくいった例”だけではありません
この記事で例に出している『群青ハレーション』ですが、実は完成版でもボーカルは完全には安定していません。
声がしっかり前へ出ている部分もあれば、少し小さく聞こえる部分もあります。サビの中でもフレーズによって距離感が変わっていて、「ここはもう少し揃えたかったな」と思うところを残したまま公開しています。
それでもアップしたのは、曲全体の勢いやメロディ、雰囲気まで含めると、この生成を残したいと思ったからです。
なので『群青ハレーション』は、ボーカル調整がきれいに成功した見本というより、V6で声の強弱に悩みながら作った実例として載せる方が近いです。
ZERO FRAMEのような曲では、声の位置が特に分かりやすい
『ZERO FRAME』のようなサイバー系は、シンセやリズムが強いぶん、ボーカルが少し奥へ行くだけでも印象がかなり変わります。
最近のV6曲を作るときも、このタイプの曲は「声が前へ出ているか」を確認する基準のひとつにしています。
今は、一回の生成で決めないようにしています
同じ歌詞とスタイルでも、生成ごとにボーカルの距離感はかなり変わります。
以前はメロディや全体の雰囲気を優先して選ぶことが多かったのですが、最近は最初の10〜20秒とサビを先に聴いて、声がどこにいるかもかなり見るようになりました。
特にチェックしているのは、サビへ入った瞬間に声が一段前へ来るか、高音で急に細くならないか、ハモリが増えても主旋律を追えるか、の3つです。
それでも、メロディはすごく好きなのにボーカルだけ惜しい生成は普通にあります。その場合は「完璧になるまで作り直す」より、曲全体としてどこまで許容するかで決めることもあります。
ボーカルだけを追い込みすぎると、今度は曲の勢いや雰囲気が消えることもあるので、最後は「この曲として好きか」で決めています。
今のところ、私はこの順番で調整しています
まず普通に生成して、声の距離感を確認します。気になればスタイルへ prominent lead vocals などを追加。サビだけ弱ければ、そこだけ歌詞タグで補助します。
それでも変わらない場合は、伴奏側の指定を少し減らして再生成します。ここで一気に10個くらい条件を足すと何が効いたのか分からなくなるので、なるべく1〜2個ずつ変えるようにしています。
まとめ
Suno V6のボーカルは、私の環境ではまだ「これで完全に安定した」と言える状態ではありません。
今のところは、声を前へ出す指定を入れる、サビだけ必要ならタグで補助する、伴奏を盛りすぎない。この3つを中心に試しています。
『群青ハレーション』のように、調整しても声の大小が残る曲もあります。そういう失敗や妥協も含めて、今後も実際に使ってみて気づいたことを追記していくつもりです。


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