『件 -くだん-』は、未来を告げる怪異「件」を題材に、「まだ来ていない明日に、今を支配されてしまう怖さ」から作った和ロックです。
怖いのは予言そのものだけではない
件は未来を告げる存在ですが、この曲では「予言が当たるかどうか」だけを物語の中心には置きませんでした。
噂が人より先に走り、誰も見ていないのに誰もが知っている。そんな不安の広がり方を「紙より薄い 言葉一つ/胸の奥だけ 重くなる」という感覚で描いています。
「当たるなかれ」という逆向きの祈り
サビでは「件 件 告げるなかれ」「件 件 当たるなかれ」と、予言の成就を願うのではなく、むしろ外れることを願います。
未来を知ることよりも、まだ決まっていない余白を残すこと。「未来はまだ 書き終わらない/僕の明日は 僕が決める」が、この曲の中心です。
数字と噂に飲まれないための和ロック
2番では「数字を並べ 顔を寄せて/次の不安を 数えている」と、見えない未来ばかりを追うことで、目の前の足元を忘れてしまう姿を書きました。
最後は「聞くな もう聞くな/朝はまだ 奪われない」。未来を完全に理解するのではなく、今日を生き切る方へ視線を戻して終わります。
低く始まり、サビで爆発する和ロック
サウンドは男性ボーカルの和ロック。琵琶、乾いた鼓、寺鐘、重いベース、歪んだギターを軸に、イントロは低く不穏に、サビで一気に前へ出る構成を狙いました。
サムネイルは赤月、鳥居、件
ビジュアルは赤月、鳥居、黒い怪異、黒衣の男性を中心にした赤・黒・紫の和風ダークファンタジーです。
最終調整では男性主人公の顔を大きく見せ、スマートフォンでも人物と「件」のタイトルが同時に目に入るバランスへ寄せています。
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