アイデンティティ 制作日記|変わっていく。それでも、僕だ。

アイデンティティ YouTubeサムネイル 制作日記

『アイデンティティ』は、『自分らしく』と言われるほど、その“自分”が分からなくなる感覚から考え始めたJ-ROCKです。

今回の制作メモ

曲名:アイデンティティ
ジャンル:J-ROCK
制作:Suno AI
テンポ:約158 BPM
ボーカル:男性ボーカル
サブタイトル:変わっていく。それでも、僕だ。
テーマ:変わり続ける自分と、ひとつに決められない自己像

『自分らしく』って、誰らしく?

この曲で最初に置いたのは、『自分らしく』という言葉そのものへの違和感でした。個性的でいたいと思うほど誰かの“個性的な型”に近づいたり、違いたいのに浮くのは怖かったりする。そんな矛盾をそのまま曲の中心にしています。

家では無口なのにネットでは饒舌だったり、見せたい自分と見られたい自分が違ったりしても、そのどれかだけが偽物というわけではない。いくつもの自分を無理に一つへまとめないことが、この曲の着地点になりました。

タイトルはそのまま『アイデンティティ』

テーマを比喩へ逃がすより、今回は真正面から『アイデンティティ』と名付けました。Who am I? という問いを投げながらも、最後には答えを固定せず、『変わっていく。それでも、僕だ。』へ戻ってくる構成です。

好きなものも嫌いなものも昨日と変わる。それでも、選び続けている自分まで消えるわけではない。変化そのものを否定しないことが、この曲の大事な部分です。

『アイデンティティ 足りないティティ』という言葉遊び

サビに入れた『アイデンティティ 足りないティティ』は、意味のある単語としての『ティティ』を使っているわけではありません。アイデンティティという音を途中で崩しながら、『自分を証明する何かが足りない』という感覚を少し皮肉っぽく見せるための言葉遊びです。

テーマ自体はかなり内省的なので、全部を重い言葉で固めるより、少し引っかかるフレーズを置いた方が曲として耳に残ると考えました。

約158 BPMで、悩みながら前へ進む

曲調は約158 BPMの、テンポ感のあるオルタナティブ寄りJ-ROCKです。男性ボーカルは、Aメロでは会話の延長のような早口寄りの歌い方、サビでは一気にメロディを広げる方向を狙いました。

テーマは『自分が分からない』なのに、曲まで立ち止まらせたくありませんでした。答えが出てから進むのではなく、分からないまま更新され続ける。その落ち着かなさをリズムにも持たせています。

ピアノとベースをリズムの中心へ

イントロから乾いたスタッカート気味のピアノと、動きのあるベースを前に出し、そこへパンチのあるドラムとギターを加える構成にしました。

ギターだけで押し切るロックより、ピアノとベースが細かく動くことで、頭の中で考えが次々と切り替わるような感覚を出しています。Aメロではストップ&ゴーを多めにし、落ち着ききらないリズムを意識しました。

ブリッジでは一度、音を引く

中盤から終盤へ向かうブリッジでは、いったんピアノと声を中心にして音数を減らし、短い静けさを作る構成にしています。

そこからラスサビで倍テン感を強め、一気に前へ戻る。最後は長く余韻を引っ張らず、ベースリフを残して切る方向です。『答えが出たから終わる』というより、まだ続いている途中で画面が切れるような終わり方が、この曲には合いました。

ビジュアルでは『複数の僕』を見せる

サムネイル制作では、鏡、割れたガラス、雨の街、教室、地下鉄、仮面、写真、モニターなど、同じ人物が違う場所・違う顔で現れる構図を何度も試しました。

『見せたい僕』『見られたい僕』『期待された僕』『普通の僕』『本当の僕?』といったラベルを画面に置き、ひとりの人物の中に複数の自己像があることを一枚の絵で見せる方向です。赤と青に分かれた二つの肖像や、鏡の破片の中に別の顔が映る案も作りました。

最終サムネは『砕けた空間に浮かぶアイデンティティ』

候補を何度も作った中で、最終的には、砕けた空間の中を人物が浮かぶ構図へ詰めていきました。周囲には複数の人物写真や断片が漂い、『どれが本当の自分なのか』を一枚の画面で見せています。

生成途中では右足の形が不自然になり、三本脚のように見える箇所もありました。そこは構図全体を壊さず、足だけ自然に見えるよう修正しました。AI画像は全体が良くても、手足の小さな違和感で一気に目が止まるので、最後の詰めとしてかなり重要な修正でした。

通常サムネイルが決まった後は、同じ世界観を保ちながら縦型のショート用画像にも展開しています。

作ってみて感じたこと

『本当の自分は一つだけ』と決めようとすると、むしろ苦しくなることがあります。この曲では、変わっていく自分も、場所によって違う自分も、全部が途中の自分だと考えました。

『Who am I?』に完全な答えを出す曲ではありません。昨日と今日で変わっても、そのたびに自分を名乗り直せばいい。答えを完成させる曲というより、何度でも更新していいと認める曲になったと思います。

『アイデンティティ』を聴く・歌詞を見る

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