『盛者必衰』は、栄華が去ることをただの敗北として描かず、終わりを受け入れながら次の時代へ灯りを渡していく和ロックです。
華やかな宴、遠ざかる喝采、消えていく灯り。盛り上がったものが静かに幕を下ろしていく瞬間を、重くしすぎず現代的なバンドサウンドで描いています。
宴の灯りが 一つ消えた
まだ誰も 気づかないまま
金に染まった この景色にも
夜は同じように やって来る
昨日まで響いた 喝采が
今日は少し 遠く聞こえる
掲げた旗は まだ風を受け
それでも時代は 先へ進む
勝ち取ったものを 数えるたび
失うことまで 怖くなった
高く登れば 見えるはずだった
その先にある 下り坂まで
永遠なんて 誰が決めた
変わらないものを 誰が見た
いつか この舞台を降りる日にも
掲げた旗を 悔やみはしない
昨日まで僕を呼んだ声さえ
明日は違う名を 選ぶだろう
それでも奪えないものがある
ここまで生きた その時間だけ
暮れて行くなら 暮れて行けばいい
最後の灯りまで 見届けてやる
空いた場所には 次の足音
古い名前は 壁から消える
変わることなど 知っていたのに
自分の番では 重くなる
栄えた日々を 捨てはしない
それを鎖にも したくはない
去り行くものが 残せるものを
今なら少し 分かる気がした
栄えたものほど 影を長く引く
消えないものなど 初めからない
盛者必衰
だからこの終わりを
僕は 敗北と呼ばない
いつか この舞台に誰かが立って
新しい旗を 空へ掲げる
ならば残された 灯りを渡そう
過ぎた時間へ 縋りはしない
喝采がすべて 消えた後にも
確かにここで 息をしていた
幕が降りても 消えないものを
一つ残して 僕は去って行く
灯りが消える
時代は進む
この曲のイメージ
永遠に続くものはなくても、そこまで生きた時間まで消えるわけではない。去る者と新しい時代の間に残る光をテーマにしています。


