『脈』は、何も感じなくなったと思っていた人が、身体の奥でまだ鳴っている衝動に気づく瞬間を描いたJ-ROCKです。
テーマは完全な復活ではなく、「まだ止まっていない」こと。心拍のような低音をベースに重ね、止まりかけた今日から次の一秒へ進む感覚を音にしています。
午前二時 消え残る窓
冷えた道路をタイヤが裂いた
眠れない理由を探すほど
部屋の時計だけ遠くなる
何かを欲しがる気力さえ
いつから薄くなったんだろう
耳を塞いだ静けさにも
低い振動が混ざっていた
息を吸って
吐き出して
それだけの日々の下
まだ
一つ
途切れずに鳴る
静まり返った胸の奥
まだ低い音が走ってる
何者にもなれない夜を
何度だって通り抜けて
止まりそうな今日の底で
確かに此処へ打ち続ける
声にならない衝動だけが
次の一秒を連れてくる
Still alive
Still alive
信号だけ色を変えて
誰もいない道を急かしてる
昨日の続きをなぞるだけ
そんな朝にも慣れてしまった
机の隅の古い傷
靴底に残った砂の粒
意味なんて後から付けばいい
消えていないものを数えた
速くなって
乱れても
静寂には戻らない
まだ
深く
身体を叩く
静まり返った胸の奥
また低い音が駆けていく
答えのない夜の向こうへ
理由も持たず踏み込んで
擦り減った今日の底から
確かに何かが迫り上がる
名前を持たない衝動だけで
次の一秒へ手を伸ばす
一度だけ
全部の音が消えたなら
残るものを
確かめたかった
耳を澄ませる
どくん
もう一度
静まり返った胸を破って
低い音が今駆け上がる
何者にもなれないままで
それでも夜を追い越して
止まりかけた今日を蹴って
確かに此処で打ち続ける
声より先に身体を巡る
この一秒を離さない
まだ終われない
まだ眠れない
答えなんて今は要らない
深い場所から響くたび
明日の速度が変わっていく
Still alive
この曲のイメージ
男性日本語リードボーカルとベースを軸にしたAlternative J-ROCK。2番サビ後には8小節のベースソロを置き、曲の中心にある「脈」を言葉ではなく低音そのもので見せる構成にしています。
希望へ一気に振り切るのではなく、低い鼓動が残っていること自体を次へ進む理由として描きました。



